運動不足は太りやすい

運動不足の人は、太りやすい。このことは、直感的にうなずけるのではないでしょうか。アメリカのマイヤー博士たちの、古典的な研究を紹介しましょう。ラットを用いて、1日の運動量と自由に食べられるエサの消費量の関係を調べたものです。もつともっと運動させると、運動した時間と比例してエサを食べるようになりますが、実はこれ、運動量に合わせて必要なカロリーを取るようになるので、体重は変化しません。この動物実験で分かったことは、ェサが自由に食べられる環境下で、運動をまったくしなかったラットが最も体重が増えたことです要するに、運動不足だと必要以上にカロリー運動しているラツトを取ってしまう傾向があるということでした。

 

これを人間で再現できるか考えてみましょう。冬は太りやすいといわれます。これは暖房のきいている、 一種の檻のよう空間にとどまり、ゴロゴロしながら運動不足になり、つい食べ物をほおばってしまうからかもしれません。運動不足の状態、イコール、カラダが休んでいる状態は、緊張を解きほぐしリラックスさせる副交感神経がよく働くので、食欲を増すだけでなく、食べたものが消化吸収されやすく、摂ったカロリーを無駄なく、肝臓や筋肉、脂肪細胞に貯えてしまうのです。これはまさしく生き物の「本能」です。運動不足が食欲を必要以上に高めることが、人間でも明らかになっています。 ・また、運動不足の人の中には、基礎代謝の低い方が目につきます。基礎代謝とは、じっと休んでいるときでも、心臓やその他の臓器が働いたり、体温を維持したりするために必要な、人が生きていくための最低限度のエネルギー消費量のことです。運動不足で、筋肉があまりない人は、脂肪や糖質を燃やすエンジンが小さいことになりますから、同じだけ食べれば、基礎代謝が低い分だけ太りやすいというわけです。