過食気味な最近

糖尿病には、運動不足、肥満などの後天的な環境因子が重なり合って、成人になってから発病することが多い病気なのです。肥満すると、必ずと言っていいほど膵臓機能の衰弱を引き起こします。食物(特に炭水化物)が消化吸収されると多量の糖質(ブドウ糖)が産出されます。このブドウ糖は脳、心臓、筋肉などで活動のエネルギーとして使われたり、肝臓や筋肉でグリコーゲンとして貯蔵されたりします。このときに膵臓ホルモンのインスリンが主役を果たします。摂り過ぎたエネルギーを脂肪に貯えるときにも、このインスリンが必要になってきます。

 

もし、過食(食べ過ぎだけとは限らず、小食でも運動不足で摂取したエネルギーが消費できなければ、立派な過食です)が続くと、摂り過ぎたエネルギーはどんどん脂肪という倉庫に蓄積され、肥満まっしぐらとなります。そして、これが長い間続くとしましょう。太って、かつ運動不足が続くと、インスリンが効かなくなってくるのです。専門的には「インスリン抵抗性が増した」とか、「インスリン感受性が低下した」と言います。つまり、慢性的な肥満が続けば、当然、激しいインスリンの消費に対応すべく、膵臓はインスリンの製造・分泌に追われ、ついには過労から機能衰弱に陥ってしまうというわけです。やがて膵臓に機能障害が出て、糖尿病にかかってしまいます。事実、京都大学附属病院・運動療法外来に通っている糖尿病患者さんのほとんどは、糖尿病発症前に8?‐5 キログラムの体重増加を経験しています。また、運動不足だったことも共通しています。