糖尿病と肥満症

まだまだあります。運動不足の人は、筋肉の中にあるエネルギー製造工場(ミトコンドリア)の数が少ない状態にあります。そしてもうひとつ。運動不足の人は、脂肪を分解、輸送し、エネルギー利用するときに必要な酵素(リパーゼ)の働きが鈍っています。カラダは、脂肪を溜め込むばかり。運動不足でリパーゼを使う機会がないと、さらに、酵素は働きがいをなくしてしまいます。運動でカラダを刺激してあげれば、リパーゼも活性化し、ミトコンドリアも、その数は増え、カラダは正常に近づいていきます。ということで、運動不足の人は、いろんな意味で太りやすくなっています。ダイエツトだけではうまく痩せられない理由は、こんなところにあるのです。肥満研究の世界的権威であるブレイ博士は、「モナリザの仮説」を提唱しています。

 

「多くの肥満者は、一父感神経活動が低い」ということを意味しています。つまり、肥満の原因は、その人の自律神経活動が低下したことによって、体重調節の乱れが生じたことと考えています。京都大学でも、モナリザの仮説を裏付ける結果を得ています。糖尿病や肥満症の患者さん、中年の肥満女性や女子学生、小児肥満の子どもたちを調べた結果から、太っている人たちは、太っていない人たちと比べて自律神経活動が低下している人たちが多数いました。特に交感神経は、食後の熱産生やカラダに余分についた脂肪を燃やすときに指令官となって働きます。交感神経の働きの低下でその命令も弱いとなると、エネルギー製造工場をフル稼働させられないことになるわけです。自律神経が食欲をコントロールしたり、体重の自動調節をしているわけですから、この働きが鈍ると、太るのは間違いありません。